Meat pie history(ミート・パイの歴史)
風味豊かなパイの歴史は文字で書かれた歴史と同じくらいに古く、初めてパイ生地で肉を料理した古代ギリシャ人に遡ります。上部にパイ生地を載せ、それによってパイを閉じられた形にして帝国内の至る所に持ち運び可能な食料として良く知られたものとしたのはローマ人だと考えられています。ミート・パイはほとんどすべての文化に順応することができますが、本当に人気を博したのはイングランドにおいてでした。イングランドでは風味豊かなパイはヘンリー8世の時代からの伝統的な料理となっています。飛び切り上等な“狩猟肉のパイ”は中世の晩餐会における良く知られた呼び物となりました。今日、“牛ひき肉と腎臓”のパイとコーンウォール地方の肉と野菜のパイは最も良く知られたパイの双璧でしょう。焼きパイ(それだけでコーンウォール地方のスズ鉱夫の食事としては完璧なものでしたが)はあるところでは羊肉とじゃが芋が入り、あるところではジャムが入ったりしました。持ち主を示すために鉱夫のイニシャルが生地に刻印されます。もうひとつの帝国であるイギリスはミート・パイを、海を越えて移民と共にオーストラリアとニュージーランドに持ち込みました。この頃、スタンダードなミート・パイはオーストラリアとニュージーランドのあらゆる地域で見ることができました。そして近年では、グルメ向きのパイ・ショップでは素晴らしく美味しい色々な銘柄のパイをたくさん開発してきました。